サステナビリティを軸とした分野横断的な「学び」へ
大分大学経済学部は、2024年(令和6年度)から、従来の4学科から総合経済学科1学科6コース体制に変わります。
この変更は、学生の皆さんの学びに焦点をおいて、サステナブルな経済社会の動向を的確に把握できる人材、社会の中核を支える人材の育成を、本学部の中心に据えることを目指すものです。
6つのコースは、経済学、経営学を中心に、社会科学諸分野を広く、かつ基礎から応用へと学修するための意欲を高め、同時に卒業後も展望できる力を備えるための仕組みです。なお、入学定員や、選抜方法などに関しては、これまでと同様で、変更はありません。
「サステナビリティ」を軸に、社会科学諸分野を横断する包括的・総合的な教育を展開します。
設置の理念
新しい時代を見据えた「学び」の進化
国連SDGs(Sustainable Development Goals)は、2030年をゴールにした「サステナビリティ」(持続可能性)社会をめざしています。一方で、この社会・企業・地域の持続的発展を目指す取り組みは2030年以降も続きます。
大分大学経済学部では、SDGsに対応しつつ、その先にある社会的課題にも対応できる力を育てるため、「サステナビリティ」を軸とし、地域・社会・生活の質を向上させる教育体制へシフトさせていきます。そのために、これまでの4学科体制から、経済・経営・地域研究の分野を融合した「総合経済学科」1学科とし、サステナビリティに対応する多彩な6コースを新たに設けます。
コースでは、社会の実態(リアル)を知り、課題探求型授業で自らの将来をデザインし、見つけた課題を専門的な知見を使って分析しつつ、最後に「学び」を集大成させていきます。こうした分野融合による多彩なコースを通じ、複雑・多様な社会課題に果敢に挑戦できる資質・能力を育てていきます。
養成する人物像
総合的な基礎力を備え、社会の中核を支える人材
本学部は、経済学、経営学を中心にしながら社会科学の諸分野を広く、かつ基礎から応用・実践に至るまでの体系的に学修することを通じて、サステナブルな経済社会の動向を的確に把握し、社会の中核を支える人材の養成をめざしています。
教育の特徴
自分の可能性を高める「学び」のしくみ
現場を知る・
現場を感じる
#知的好奇心の扉が開く
いま、何が求められているのか?現場(フィールド)調査や最新のデータから社会の実態(リアル)に向き合います。
学びたいことを
見つける
#自分の将来をデザインする
同じ関心を持つ学生と話し合いながら、詳しく調べ、学びたいことを見つけます。自分の将来を考えるきっかけにもなります。
専門的な分析
手法を身に付ける
#知的好奇心が加速する
見つけた課題や学びたいことを専門的に分析する手法を身に付けます。自分の専門性や強みを伸ばします。
「学び」を
集大成する
#社会に貢献できる能力を備える
4年間学んだ研究成果をまとめます。ビジネスのタネになることや社会問題の解決につながることもあります。
経済社会のサステナビリティに対応する多彩な6コース
希望進路や興味に応じた「学び」の場があります
各コースの特色と想定する進路
サステナビリティの観点から市場経済のしくみを検討し、政府、企業等で適切なデータ、根拠に基づき政策形成・評価ができる力を養います。
Keyword|#EBPM #政策評価 #経済学的思考
【想定する進路】
● 各種公務員・金融機関(日本銀行・政府系金融機関・都市銀行・地方銀行)など、データに基づき政策形成・評価に関わる業務
英語などの外国語運用能力だけでなく、国籍・文化の多様性を理解し、協調してグローバルに行動する力を養います。留学する際には、給付型の奨学金で支援します。
Keyword|#異文化理解 #国際交流 #グローバル人材
【想定する進路】
● 商社・メーカー・物流など、国内外の取引関連業務
● 公務員・観光業など、訪日外国人対応業務
企業の財務的数値と非財務的数値(ESG関連指標)を活用し、企業内部・外部の利害関係者(ステークホルダー)の視点から、会計的に思考する力を養います。
Keyword|#簿記 #会計 #ファイナンス #経営分析
【想定する進路】
● 企業の経理・財務部門など、会計的思考が必要な業務
● 金融機関・企業の投資部門など、財務的数値・非財務的数値の分析や、開示情報の作成が求められる業務
現代社会に存在するさまざまな社会課題や地域課題を発見し、それらに対して主に経営学の観点からのアプローチで新たな価値の創造(イノベーション)につながる解決策を考え、提案し、実践できる力を養います。
Keyword|#イノベーション #経営学 #課題発見 #課題研究 #フィールドワーク
【想定する進路】
● 企業の新製品開発・新サービス開発など、企画力が必要な業務
● 各種公務員など、行政が直面している問題点の解決策を創り、実践力が求められる業務
人口減少社会の課題を経済学・経営学・社会学・法律学・社会福祉学の学際的な視点で考え、人や地域をつなぐ力と、豊かな生活と仕事を自ら創り出す力を養います。
Keyword|#子ども食堂 #被災地との交流 #食と農 #協働 #多様な働き方 #8050問題
【想定する進路】
● 地方公務員・地域のNPO・NGOなど、地域社会の課題発見力・企画力・行動力が必要な業務
● 地域社会の「つながり」を推進する業務
地域が抱える諸課題の解決に必要な地域経営(地域づくり)に関する知識・分析力と、地域の多様な利害を調整する法的思考力を養います。
Keyword|#地方創生 #まちづくり #リーガルマインド #マイノリティ #地域分析
【想定する進路】
● 地方公務員や国家公務員(地域職)など、地域課題に対応する業務
● 商工会議所・観光協会・観光業など、地域の魅力を磨き、発信する業務
● 地方銀行・地域金融機関など、地域経済を支える企業における業務
コース学修の中核となる、各学年に設けられたセミナー
1学科6コース制の特徴は、早期からの、国内外での体験や、現実の資料分析を通じて、地域社会、国際レベルの現実の課題を理解するとともに、これによって、大学4年間での専門分野の学修を深めるための起点、体系的学修へのモチベーションづくりとすることにあります。同時に、各コース各学年の中核となるセミナー形式の授業では、経済学・経営学を中心に法学・社会学等社会科学諸分野の専門教員複数の指導の下で学修を進めます。各コースにおける、こうした多様な専門分野からの視角と、分野を横断した学修を可能にするのが、総合経済学科という1学科の体制です。
伝統がバックアップ。就職支援も充実
◆ 創立100周年を迎えた経済学部の2万人を超える卒業生が、各界で活躍しています。
◆ 卒業生の寄附による独自の奨学金や就職支援室による就職サポートといった学生支援体制も整っています。