経済学研究科「ビジネスパーソンのための経営サマースクール」の第3回を開催しました
2024(令和6)年9月28日(土)、J:COMホルトホール大分サテライトキャンパスおおいた講義室にて、経済学研究科の企画である「ビジネスパーソンのための経営サマースクール2024」の第3回を実施しました。10名が参加したセミナーでは、大分大学経済学部 仲本 大輔(なかもと だいすけ)准教授を講師とし、「本業を活かした新サービスの創出と社会課題の解決」という演題で講演がありました。
鉄道会社のビジネスモデル,さまざまな取組の紹介を通じ,企業が展開してきた既存製品やサービスが持つ強みを活かすことで,社会課題に対応した新サービスを創出することが可能であることの講演をいただきました。特に,具体的な事例として,新幹線の未活用スペース問題,物流業界のドライバー不足,ドライバーの高齢化,環境問題という社会課題に対する解決策としてコロナ禍以降に登場した貨客混載事業が取り上げられました。
そして,新サービスの創出により,既存製品やサービスの利活用場面が増え,企業が収入を確保できること,また,新規顧客やリピーターの獲得につなげられることが強調されました。また,新サービスの創出や新たな価値の創出は,全く新しいものでなくても,既存のものを新たに組み合わせたり,組み合わせの仕方を変えたりすることで可能になることに,特に言及がありました。
経営戦略論の視点からの今回の講演について,質疑応答の時間,さらに講演後にも複数の質問,意見が寄せられ,講師との間で活発な意見交換がなされました。