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経済学研究科「ビジネスパーソンのための経営サマースクール」の第2回および大学院説明会を開催しました

 2024(令和6)年9月14日(土)、J:COMホルトホール大分サテライトキャンパスおおいた講義室にて、経済学研究科の企画である「ビジネスパーソンのための経営サマースクール2024」の第2回を実施しました。17名が参加したセミナーでは、大分大学経済学部 本谷(もとや)  るり教授から「組織をつくる、維持する、変える」という演題で講演がありました。

 まずアメリカの経営学者であり、近代的組織理論の創始者として知られるチェスター・バーナードの名著『経営者の役割』における論述に即して、「2人以上の人々の、意識的に調整された、諸活動や諸力の体系」という組織の定義が紹介され、組織が成立するためには、「共通の目的」「貢献意欲」「コミュニケーション」の3条件が不可欠であることが示されました。次いで、組織を安定して動かすためには、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源の獲得と活用が必要であり、これらを上手く活用し成果を上げることの大切さを強調しました。最後に、組織をオープン・システムと捉えると、環境との関係から組織を変えることが視野に入ること、組織のあらゆる面において常にジレンマが存在し、組織の何を変え何を変えないかをその都度考える必要があることを指摘しました。講演後には、企業内における生産部門と営業部門のコンフリクトへの対応のあり方など、複数の質問が寄せられ、講師との間で活発な意見交換がなされました。

 講演終了後、大学院経済学研究科説明会を行いました。冒頭に、大学院委員長の宮町教授からあいさつがあり、続いて本谷教授から大学院のコースとカリキュラム、大学院生活と履修のサンプル、これまでの社会人大学院生の入学動機や就職先、授業料と入試などについて説明がありました。その後、2名の現役社会人大学院生から、大学院での研究について率直な体験が語られました。質疑応答では、研究計画の作り方などについて質問があり、現役院生から回答がありました。