経済学研究科「アカデミアと現場をつなぐ経営サマースクール」の第2回を開催しました
2025(令和7)年9月6日(土)、J:COMホルトホール大分サテライトキャンパスおおいた講義室にて、経済学研究科の企画である「アカデミアと現場をつなぐ経営サマースクール」の第2回を実施しました。今回は大分大学経済学部の小宮山 知成(こみやま ともなり)准教授を講師とし、「経営戦略とイノベーション」という演題で講演がありました。
講演では、企業が本業を深化させながら、新規事業(イノベーション)を探索する「両利き経営」の理論的フレームワークとそうした企業経営の重要性、企業が環境変化に対応できなくなる学習(成功)の罠とそれが起こるメカニズムについてお話された後、経営戦略のアプローチの1つであるポジショニング・アプローチについて、放送業界にファイブ・フォース(5つの力)分析を実際に適用しながら、説明されました。最後には、「両利き経営」が適切なタイミングでできないと企業が存亡の危機に陥ることがあること、イノベーション・マネージメントが十分にできないと日本経済が停滞する傾向にあることを指摘されました。
小宮山准教授は、大分大学に赴任される前に大手エネルギー企業で水素エネルギー分野の研究開発や事業運営、海外展開などに長年携われていたご経験をもとに、日本が国際規格(ISO)の承認を得ることの難しさなどもお話されました。
講演では、適宜質問を受け付け、受講者とディスカッションしながらお話をされたこともあり、とても活発な意見交換がなされました。


