先輩からのメッセージ

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社会を俯瞰するために 経済学を深く学んでいます

野村 一聡さん

経済学部 経済学科

在校生(福岡県立嘉穂高等学校出身)

経済学部を選んだ理由は、グローバル化と情報の自由化が進む中、もっと広い視野で社会を俯瞰し、理解を深めたいと思ったからです。そう考えたとき、一番俯瞰するに適した基準はお金、すなわち通貨だと思い、経済や金融を学ぶことを志しました。また、経済学を中心にしながらも、経営学や社会学、法学などを教養レベルではなく専門レベルで併せて学ぶことができる点にも魅力を感じました。
現在は、国際貿易に関する学習を行っています。3年次には「サプライチェーンと人権」のテーマで研究を進めていました。具体的には、ある企業が製品を作る際に自社の製品の製作過程で児童労働や強制労働が行われていないかを監視し、自社だけでなくサプライチェーン全体の人権を擁護する仕組みについて、です。この研究をゼミ生とチームを組んで行い、経済学部内でおこなわれる懸賞論文にも応募しました。
講義以外では、来年度の夏季休暇に大分大学とイギリスのアベリストウィス大学の提携プログラムで5週間ほどの渡英を考えています。コロナ禍前にもニューヨークへ渡米しており、大学生活を通して言語習得にも積極的に取り組んでいます。また、ここ2年間、コロナ禍で飲食店などのアルバイトが減少し、日常生活を送ることに支障をきたす学生が出てきました。そこでフードバンクシステムの利用や地元の中小企業の支援を受けながら学生に食糧や日用品を配布する活動を行ってきました。
卒業後の具体的な進路は決めていませんが、まずは企業に就職しようと考えています。学問としてではなく実務として社会に触れ、座学では知ることが出来なかったことを知っていきたいです。その後は折を見て大学院への進学や起業などを視野に入れています。