昨年までマレーシアにある海外子会社で経理責任者として、主に損益分析や資金繰り等の管理会計業務に携わっていました。現在は、埼玉県上尾市にある総合研究所に在籍し、新規開発品の事業化に向けた原価計算を担当しています。

マレーシア駐在時は、文化や価値観が異なる現地スタッフと一緒に仕事を行う必要がありました。その際に、大分大学経済学部柴田ゼミ所属時の、他大学との討論会の運営経験が活かされました。そこでは、運営責任者として、討論会当日のスケジュール管理だけでなく、ゼミ内の発表テーマ進捗管理も任されました。準備を行う中で、意見が対立することもありましたが、相手の考えも尊重しつつ、私としても譲れない部分は相手に理解してもらえるまで粘り強く伝えることで、お互いが納得できる方向性を見つけ、討論会までに一つの発表にまとめあげることができました。この経験は、マレーシアという多民族国家で仕事をする上でも役立ちました。

もともと海外勤務に憧れがあり、大分大学経済学部に進学した理由も、海外研修や留学に力を入れていることがきっかけでした。在学中は、タイ・ベトナムへの海外研修、国際学生フォーラムへの参加を通じて、現地の学生との交流や日系企業の海外工場等を訪問する機会に恵まれました。また、4年次には、大学から返済不要の奨学金の支給を受け、半年間のシンガポール留学も果たしました。

念願の海外勤務が実現できたのも、大分大学経済学部での学びや経験があったからこそだと感じています。特に、ゼミの指導教官であった柴田先生には、ゼミ活動を通じ、成長の機会や気付きをたくさん与えてくださり、感謝しています。