大分大学経済学部について

歴史と特色

 経済学部の歴史は、日本で8番目の官立高等商業学校として1922(大正11年)に開校した"大分高等商業学校(大分高商)"に始まります。1944(昭和19)年の改組により"大分経済専門学校"となり、1949(昭和24)年には戦後の学制改革により大分大学経済学部として出発しました。旧"高商"系の経済学部として85年を越える歴史を築き、1万8千人を越える卒業生が経済界をはじめとする各界で活躍して、高い評価を得ています。

 

 経済学部は、経済学科、経営学科の2学科でスタートし、経済学・経営学を中心に社会科学の幅広い分野について教育と研究を進めてきました。その後1969(昭和44)年にはキャンパスを上野丘から現在の旦野原に移転しました。1994(平成6)年には、社会経済の変化に対応しつつ、地域にねざした高等教育機関として、地域の経済社会の多面的な分析や地域政策に関する教育研究の一層の充実をはかるため、「経済学科」「経営システム学科」「地域システム学科」の3学科に再編しました。

 

 本学部は、理論と実践をバランスよく学ぶことのできる教育研究体制を重視し、多彩な教員を擁するとともに、多様な教育プログラムを提供しています。同時に、本学部の伝統である少人数教育を掲げ、すべての学年においてゼミナールに所属、教員の学問と人格に触れながら学ぶ体制を整えています。こうしたきめ細かな指導を通じて、学生の個性や多様な能力を伸ばすとともに、基礎的な能力と幅広い教養を身につけた人材を養成することをめざしています。

 

 本学部の特色ある教育のひとつとして、経済社会のグローバル化への対応をあげることができます。この中心になっているのは、海外の大学への1年間の留学を組み込んだ「国際ビジネスプログラム」です。もちろん、外国語教育や国際経済・国際関係の理解を深める授業も数多く開講されています。このほか、2004年から本学部が中心となって国際学生フォーラムを開催していますし、海外から著名な研究者を招聘した講演会、シンポジウム等もしばしば開催されています。これらを通じて、地域にねざしつつも国際的な視野をもって考えることのできる人材が育ってほしいと考えています。

 

 本学部のもうひとつの特色は、「地域システム学科」にみられるように、地域経済や地域社会についての教育研究です。教育面では、地域経済・地域社会に関する豊富な授業を開くとともに、大分銀行の寄付講義「地域と経済」を開講し、地域経済界のリーダーの方々に講義をお願いしています。研究の面では、1941(昭和16)年に設置された経済研究所が中心になって地域開発・地域経済に関する研究を推進してきましたが、2007(平成19)年には新たに「地域経済研究センター」が設置され、ここが地域経済の研究拠点となることをめざしています。

 

 一方、大学院経済学研究科は、1977(昭和52)年に設置され、高度な専門教育を行ってきました。1994(平成6)年には昼夜開講制を導入するとともに社会人学生を積極的に受け入れ、専門職業人の養成に努めてきています。1999(平成11)年には経済社会の急速な変化に対応し、教育研究の一層の高度化をはかるため「経済社会政策専攻」と「地域経営政策専攻」の2専攻に再編しました。さらに2009(平成18)年には、大学院生の多様なニーズに対応するとともに、体系的な大学院教育を通じて専門職業人を育成するために、養成する人材像にあわせた「コース制」を導入しました。

 

 そして2007(平成19)年にはグローバル化する現代社会にあって、地域経済の発展をめざし、地域づくりを担う、高度の専門性をもつ人材を養成することをめざして、新たに博士後期課程「地域経営専攻」を開設しました。