学部長挨拶

 大分大学経済学部は、1922年に官立大分高等商業学校として創設されて以来、2012年には創立90周年を迎えた伝統ある学部です。この間、大学院経済学研究科を含めて2万名におよぶ卒業生が地元大分を始めとし、九州一円から関西、関東さらには世界に向けて羽ばたいており、地域社会や国際経済を支える有為な人材として活躍しています。   

 本学部の目的の一つである教育の面では、グローバル社会の進展に対応すべく、IBP(インターナショナル・ビジネス・プログラム)や短期の海外語学研修等を実施し、国際的な視野を持って海外でも活躍できる学生の育成を行っています。また、地域社会における様々な課題を解決する能力を醸成するために、「田舎で輝き隊!」という実践型のプログラムも実施しています。さらに、四極会(経済学部同窓会)、日本税理士会連合会、大分県弁護士会、大分銀行、野村証券等による寄付講義を実施し、地域社会、企業、各種団体、同窓会と広範囲に連携した教育を強力に展開しています。

 研究面では、地域経済研究センターを中心に、統一的なテーマの下で組織的な研究を展開し、その成果を地域に還元しており、本学部の一つの特徴である「地域と響きあう」研究を実践しています。また、大学院で開催している「イノベーティブ経済セミナー」は研究成果の実践検討の場としての役割だけでなく、地域の経済人、大学院修了者、教員が研究を通じて交流する場となっています。

 学生支援の面では、久保奨学金を活用した学生の留学支援、学部独自の奨学金の給付、あるいは国際学生フォーラムの開催等を積極的に展開しています。また、経済学部就職支援室の活動として、就職セミナーの開催、就職委員によるゼミ訪問、エントリーシートや各種就職相談、内定先企業への訪問等を実施し、6名の就職委員が学生への細やかな就職支援に当たっています。特に、東京四極会のご協力を基に、三菱化学物流株式会社様において実施している東京インターンシップは学生に大きな好評を博しています。

 創立100周年という金字塔を目前にし、経済学部は地域の要として地元経済の発展に寄与するのみならず、グローバルな経済の進展にも貢献すべく、教育、研究、学生支援により一層力を入れてまいります。そのための大きな原動力となるものが、市原前学部長を中心に尽力されてきた第4の学科「社会イノベーション学科」の新設計画であり、その努力が平成29年の春、ようやく結実することとなりました。この新学科という託されたバトンを大きく振ってさらに加速し、次の世紀を見据えた経済学部へと飛翔させることが新学部長としての使命だと心に刻み付けているところです。

 

                                平成28年8月

経済学部長 大崎美泉