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学生・教員・企業人による
ソーシャルイノベーションを考えるプロジェクト

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~大分トリニータとデジタルネイティブを繋ごう~ プロジェクト最終日report

 これまで4日間にわたって行われたソーシャルイノベーションワークショップもいよいよ最終日Day5を迎えました。Day 4に引き続き、(株)富士通総研と(株)大分フットボールクラブの皆さんと共に今までの活動を振り返ったうえで、この活動を今後いかに活かしていくのかという点に焦点をあてて考えていきました。



大分トリニータに関わるみんなにとっての価値を考える

前半は、Day 4の「アイデアソン」の振り返りです。「アイデアソン」でうまれたアイデアを改めて俯瞰し、次の3つ観点から
(1) ユーザーにとっての価値
(2) 大分トリニータにとっての価値
(3) 大分県全体への価値
をグループで明確にしていきました。
まず、テーマの関係者(ステークホルダー)を洗い出し、その関係者の間で起こるモノや金の動き、情報のやり取り、発生する感情などを模造紙上に表現しました。紙の上にペンで書くだけでなく、付箋やモール、おもちゃのブロックを人に見立てて利用することにより可視的にとらえやすくなりました。次に、そのアイデアを利用するユーザーを絞り込み、そのターゲットに対してどのようにアプローチしていくかを考え、(1)~(3)の3つの視点で、実現するアイデアによってもたらす価値を確認していきました。

Day4で見いだされたアイデアを、改めて教員・社会人・学生が共に活発に意見を出しあいながら見つめなおすことによって、新たな価値が創造され、それぞれのアイデアがさらに深みのあるものへと変化していきました。




私にとってのソーシャルイノベーションとは?

 後半は、リフレクションワークシートを作成し、各々が活動開始時に定めたプロジェクトゴールに対して、どんな5日間を過ごしたかを振り返りました。5日間を通しての感情の揺れ動きをグラフで表し、特に感情が盛り上がっている時に心の中で感じたことや考えたことを洗い出しました。その内容を他者と比較することで、自分と他者のギャップを発見し、振り返るための新たな視点を得ます。それを踏まえて、5日間で感じたことや自分の可能性、理想の社会、その社会を実現するためにどうすればよいかなど1人1人が書き出し、皆と共有しました。

 最後に、この「ソーシャルイノベーション・ワークショップ」の総括として、自分の中で「ソーシャルイノベーションとはなにか?」を考え、グループで共有しあいました。例えば、“他社との関わりによって生じる自分の成長”、“異なる立場の者同士が1つの課題を解決するために協力してアイデアを生み出すこと”、“つなぎ目”、“自分と相手のアイデアを組み合わせて新しいものを創りだす楽しさ”というような意見がありました。大分FC の 河野副部長もこのワークに取り組み、「共に過ごしてみてソーシャルイノベーションには前例に捉われない”勇気”が大切だと感じた」と仰っていました。参加メンバーそれぞれにソーシャルイノベーションの捉え方があり、その感じ方も多様でした。

 これからの未来の社会を私たち自身が創るために継続的な取り組みを行うという前提のもとで、活動全体を振り返った最終日は貴重な時間となりました。自分自身の行動や考えを振り返り、それを他の学生や社会人とシェアすることによってソーシャルイノベーションに対する気づきやそれを考える上での視点を得ることができました。また、この5日間の活動を通して学生・教授・社会人という異なる立場にある者同士がそれぞれの立場を越えてアイデアを共有し合うという、日ごろあまりすることのない体験をしました。ここで得た経験は将来就職したときに限らず、これからの日常において、課題を自ら発見し、解決策を見つけるときに、プラスの影響を与えることは間違いないと感じました。

<執筆者>
 Wさん、Xさん、Yさん、Zさん、AZさん

<リンク>
 ・Day1:学生・教員・社会人で共に課題を発見し、解決策を考える
 ・Day2:経験・体験を求めてフィールドワークへ
 ・Day3:フィールドワークを通じて見えてきた課題とは!?
 ・Day4:アイデア対決!!!
 ・Day5:大分トリニータとデジタルネイティブを繋ごう-プロジェクト最終日

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