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学生・教員・企業人による
ソーシャルイノベーションを考えるプロジェクト

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ソーシャルイノベーション・ワークショップ
 ~Day2 経験・体験を求めてフィールドワークへ~
report

 Day1で学習したイノベーションを実現するためにDay2ではフィールドワークへ出かけました。今回のフィールドワークの目的は課題仮説を発見すること。つまり、実際に足を運んで体験し、その中から大分トリニータとデジタルネイティブ世代の間にある課題を発見することが目的です。今回のフィールドワークは3つのグループに分かれて大分市中心部や大分銀行ドームへ足を運びました。



試合の日なのに宣伝が意外と見当たらない?!

 公式ホームページであらかじめ当日のイベントを調べておくチームやそうでないチーム、なかなか入ることの出来ないバックヤードの見学に行くチームなどを予め設定し、実際に様々なデータを収集しました。フィールドワークを行う上でコツとして、5つの項目を設定しました。
 ・問いをたてて観察する
 ・思い込み、仮説や予見は捨てる
 ・(対象者と)同じ行動を取る、同じ体験をする
 ・心の声に耳をすまそう
 ・フィールドでは記録に徹する
 これまでにサッカーの試合を観戦したことがある学生も何人かいましたが、今回は固定概念を捨て、フィールドワークに徹しました。フィールドワークでは、普段は注意を払わないような物や他人の声に耳を傾けることが重要だからです。何気なく歩いている大分の街で何気なく見ているポスターやバス停、そこにいる人々の様子を観察しながらシャトルバスに乗って大分銀行ドームへ向かいました。
 私たちは大分駅に集まり、駅周辺に潜んでいる課題を探索しました。別グループの学生たちに話を聞いたところ、駅前商店街に宣伝のポスターや旗のようなものがほとんど見当たらなかったという意見が最も多くなりました。



 駅周辺を探索した後、シャトルバスにて大分銀行ドームまで移動しました。ドームまでの道中もバスから外の景色を観察し、課題を探している学生もいました。ドームに到着すると、すでに多くの観客が集まり、大分と香川(この日の対戦は相手はカマタマーレ讃岐)の特産品のお店なども多数出ていました。私たちは試合開始時間までドーム内で探索を行い、各々気になる箇所をスマートフォンのカメラで撮影しました。
 スタジアムに向かう交通手段をそれぞれ別の手段を使い、試合の応援の場所をホーム側、アウェイ側、ゴール裏など別の視点に立ち、それぞれが違った雰囲気を体験しました。 フィールドワークをすることで老若男女問わず様々な年代のサポーターがいることに気づきや、大分銀行ドームへの交通の便の状況や、スタジアム内の設備状況やサポーターの雰囲気などが実体験としてわかりました。

私たちが感じた印象とスタジアムにいるサポーターの気持ちのギャップを埋めたい

 シャトルバスやキックオフ前の大分銀行ドームで感じたのは、とても静かで退屈そうにしている方が多いということでした。年間パスポートを所持している人は開場時間より前から並んで待機し座席を確保するにもかかわらず、そこからキックオフまでの約2時間半で時間を持て余して過ごしている人が多いと感じたのです。また、私たちがあまり観戦した経験がないということもあるせいか、会話を楽しんでいる人も一緒に来た人や顔なじみのメンバーといった感じで内輪で盛り上がっているような印象を受けました。

 しかし、トリニータサポーターの方にインタビューしてみると、「新しいサポーターは大歓迎なのでぜひトリニータシートに来てほしい」や「一緒に応援したい」といった意見が多く、サポーターの方それぞれには拒絶する気持ちはないということが分かりました。

 大分トリニータというサッカーチームを介して多くの人が集まっているにも関わらず、初めて観戦する来場者と既存のサポーター、既存サポーター同士にギャップが生まれているこの状況はもったいないと感じ、この状況を打開するようなアイデアを次回のアイデアソンで生み出していきたいと思いました。



フィールドワークに出て体験・経験をアイデアソンにつなげたい

 イノベーションを実現するために特定の事象に対して様々な学生が意見を出し合う場はこれまでもあり、そのような講義に参加することも何度かありました。しかし、そのほとんどが教室の中だけで行われ、ただただ議論することが中心でした。そのため、今回のようにDay1で創造性を発揮するための考え方やノウハウを学んだ上でフィールドワークへ出かけ、課題解決のタネを探すことが出来たのは私たちにとって大きな経験となりました。また、大分大学経済学部にとって新たな試みであるこのプロジェクトの展開として、次回のアイデアソンへの期待が大きく高まりました。

<執筆者>
 Eさん、Fさん、Gさん、Hさん、Iさん、Jさん

<リンク>
 ・Day1:学生・教員・社会人で共に課題を発見し、解決策を考える
 ・Day2:経験・体験を求めてフィールドワークへ
 ・Day3:フィールドワークを通じて見えてきた課題とは!?
 ・Day4:アイデア対決!!!
 ・Day5:大分トリニータとデジタルネイティブを繋ごう-プロジェクト最終日

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