本文へスキップ

学生・教員・企業人による
ソーシャルイノベーションを考えるプロジェクト

ワークショップTOP > ワークショップ ~Day1 学生・教員・社会人で共に課題を発見し、解決策を考える~

ソーシャルイノベーション・ワークショップ
 ~Day1 学生・教員・社会人で共に課題を発見し、解決策を考える~
report

地域社会の課題解決を考える「ソーシャルイノベーション・ワークショップ」。5日にわたって課題発見のためのフィールドワークや、学生・教員・社会人が共に対等な立場でアイデアを出し合うアイデアソン(※1)を実施しました。5日間の活動で感じたことや学んだことを、ワークショップに参加した学生自らがお届けします。今回はその第1弾として、プロジェクトのキックオフであるDAY1についてお伝えします。
※1アイデアソン(Ideathon):アイデアとマラソンを組み合わせた造語。多様な背景を持つ人々が集い、短時間のうちに特定のテーマについてアイデアを練り上げていくイベント。昨今、様々な⾃治体、企業、団体が社会問題の解決策やビジネスアイデアを考えるために開催されている。

インプットを受けて思考や対話を繰り返すプログラム

 まずはオリエンテーションからスタート。仲本先生から、イノベーションとは日本語訳である「技術革新」にとどまらず、幅広い何かを新しくするという意味を持ち、「新しい価値を生み出す(創出する)革新」と捉えるといったイノベーションの概説をいただき、メンバーの緊張をほぐすために、スポーツをテーマにアイスブレイクを行いました。 キーノートでは、大分FCの河野経営企画部副部長からいまのプロスポーツビジネスの現状を伺いました。印象的だったのは大分トリニータは、「サッカーを通じて大分の活力に貢献する」ことを理念として掲げていること、「そしていかに勝敗に売上が左右されないチームを作るか課題」ということでした。


大分FCの河野経営企画部副部長によるキーノート

 続いて、富士通総研の黒木シニアコンサルタントからのキーノート。黒木さんの「創造性は特定の人に宿る才能ではなく、努力や経験できたえられるものです。創造性を育むためには(1)チャレンジする勇気を持つこと(2)追求したい問いを作ること(3)相互性を重視することの3つが大切です。」と話されました。はじめは難しく感じましたが、プロジェクトが進むにつれてその意味が理解できるようになりました。
 次に、プロジェクトゴールの設定をしました。ここをガイドしたのは富士通デザイン株式会社の横田デザインディレクター。このプロジェクトを通してsocial goal(どんな社会にしたいか)、experience goal(何を届けたいのか)、self goal(自分はどうしたいか)の三つの観点から各自で思い思いにゴール設定し、共有しました。例えば、socialgoalでは「大分に来たらずっと住みたいと思えるほど大好きな県にしたい」、「大分の魅力は温泉だけじゃないということを伝えたい」、self goalでは「コミュ力を身につけたい」などプロジェクトに取り組むにあたっての素直な気持ちを書き出しました。
 最後に、Day2フィールドワークに向けて、グループに分かれてリサーチプランを立てました。今回のフィールドワークは課題を発見するためのものです。そこで、調べる対象(ユーザー)や見て回るポイントを設定し、フィールドワークを通じて、なぜその行動をするのか、そのとき何を考えているのか推察し、課題を発見していきます。黒木シニアコンサルタントからは、そのためのコツとして「当たり前にやっていることを疑うこと」と、フィールドでは観察や記録に徹して考察や解釈は後にするということを教えてもらい、大分駅周辺から試合会場となる大分銀行ドームのどのように見て回るかを設定しました。 初日を終えて、キーノートを受けて自分の考えを話し合う、観点に沿って自分の思いを書き出してみる、コツを教わって自分たちでどうやるか話し合う、そのような形の授業は今までと少し異なるもので主体性が求められるものでした。


お互いを知り、違う考えをぶつけ合い新しいモノを生み出したい

学年は違っても、「トリニータと関連付けて、大分を活性化させたい」という熱意を持った仲間が集まりました。初めて顔を合わせる人たちばかりでしたが、アイスブレイクなどを通じてお互いのことを知ることができました。本授業のねらいや内容の説明を受け、イノベーションとは何かを学び、これからの活動への意欲や期待が高まったDay1でした。(Aさん 1年)

Day1は、トリニータについての情報をたくさん知ることができ、とてもいい機会となった。Day2の予定作りは楽しくすることができてよかった。(Bさん 1年)

通常の座学の講義では学ぶことのできない、実践的な会議などの雰囲気を感じ取り、自己紹介のために行ったアイスブレイクやフィールドワークを行うのに必要な視点や手法など新たに知ることが多く、得るものが多いと感じる講義でした。(Cさん 2年)

私は、この活動を通して、普段なら体験できないことや聞くことのできないことを学ぶことができ、とてもよかったと感じています。アイスブレイクではほかの学生や先生方と距離を縮めるだけでなく、自分とは違った考えや意見を聞くことができました。何かを創造し、生み出していくにあたって、自分以外の違う考えを持った様々な人たちと進めていくからこそより良いものが出来上がっていくのだと実感しました。(Dさん 3年)

Day2はいよいよフィールドワークに出ます。

<執筆者>
 Aさん、Bさん、Cさん、Dさん

<リンク>
 ・Day1:学生・教員・社会人で共に課題を発見し、解決策を考える
 ・Day2:経験・体験を求めてフィールドワークへ
 ・Day3:フィールドワークを通じて見えてきた課題とは!?
 ・Day4:アイデア対決!!!
 ・Day5:大分トリニータとデジタルネイティブを繋ごう-プロジェクト最終日

大分大学経済学部

〒870-1192
大分県大分市旦野原700番地

TEL 097-554-7652(総務係)